
今回、ちょっとぶち当たったことがあります。
「ピアノを続けるには気合が必要」みたいな空気。
でも、私の見立ては逆です。
家にピアノや音楽が“当たり前にある”状態ができたら、ピアノのために気合を入れるとか、そういうことは要らないんです。
私自身、家に音楽があったから、
- 「そのフレーズ、ちょっと弾いてみよう」
- 「ママが歌ったメロディー、ちょっと違うかも。確認してみよう」
そんなふうに、日常の中で自然に鍵盤に触れていました。
生活の中に音楽がある。
それが先。
まず、言いたいこと。
ピアノって「上手に弾くためだけ」の習い事じゃない。
生活の中に音楽があって、自分の弾きたいことを、自分の手で少しずつ叶えていく。
私は、その力が「生きる力」だと思っています。
うちの教室で大切にしていること
弾いて楽しい、は入口としてみんな同じ。
でも、子どものレッスンは特に、途中で必ず「うまくいかない時期」が来ます。
たとえば、
- 時間がない
- 学習塾に行き始めた
- 勉強や部活が大変になってきた
こういうタイミング。
ここで私が大切だと思っているのが、「基礎は“続けている時間”そのもの」ということです。
「ここまで来たら基礎が終わり」という線を引くというより、
- 自分の力で少しずつ読み進められる
- なんだかんだ言いながらも、レッスンに間に合う形をつくれる
そんな状態ができてきたら、それが基礎だと思っています。
そこまでたどり着く前に、やめてしまうこともあります。
そして、続かなければ、実現することができません。
続けるために必要なのは、本人の根性じゃなくて、環境づくりです。
親御さんへ:家庭の中に“音楽がある環境”をつくってほしい
子どもの上達は、レッスンだけで完結しません。
家での時間が、音楽を「生活の中の楽しみ」にしていきます。
ここでお願いしたいのは、見守るだけじゃなく、家庭の中に音楽がある空気をつくること。
たとえば、
- 子どもの演奏を「上手/下手」で採点しない
- 誰かが聴く時間がある
- 音楽の話題が日常に出てくる
この土台がないと、レッスンは続きにくいです。
私のことをいえば、発表会の日程が決まると
私の練習の成果を披露いたします、というような流れで、母と姉に演奏を聴いてもらっていました。
だからピアノの体験レッスンの面談の中で、「ご家庭でそれができますか?」とお伺いします。
ピアノ(電子ピアノ)を用意することも大切ですが、それと同じくらい大切なことだと思っています。
相談できることが、続く条件
家庭の土台があった上で、
- うまくいかないことを、子ども自身が言葉にできる安心安全
- 親御さんと指導者が同じ方向を向くこと
この2つがそろって、はじめて子どもの「やりたい」を実現できるようになります。
そのため、相談をつねにしてもらいたいと思っています。
小さなことでも、うまくいかないことでも、言葉にしてもらえたら一緒に整えられます。
反対に、相談ができないままだと、レッスンは続けにくいので、いったんレッスンを終える判断になります。
最後に。
“ちょっとやってみる”が、音楽のある生活のはじまりになることがある。
その入口を、一緒につくれたらうれしいです。
ピアノ教室のいつもの面談で、時間があるから、お母さん・お父さんにもピアノレッスンを体験してもらいたいなと思います。
これだって立派なお子さんとの話題づくりだと思います。
その時はよろしくお願いします。