レッスンでは、レッスンノートを使って、自宅で個々に練習した内容を再確認しています。その際、子どもが何を学び、どこに難しさを感じているのかを共有する時間です。
ピアノではレッスンで新たなスキルを習得できるように自宅で練習することは重要です。しかしそれは全てが完璧でなければならないという意味ではありません。
自宅で練習してもまだ弾けない部分があるなら、それは全く問題ありません。全てをすぐに完璧にするというより、どれだけ本人が良くしようと思うかです。
指導者の主な関心事は、なぜ生徒ができないのかを理解すること。それが「なぜできないのか」を尋ねる理由です。これは一見、生徒を責めているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
「できない理由」はさまざまです。その理由を突き止めることが大切で、それが学習の鍵となります。それは
- 何かを理解できずにできなかったのか
- 理解はしていたもののさぼってしまったのか
ということです。だからこそ、生徒が本当はどうしたかったのか、どうしたいのかを聴きます。それが、子どもの学習の意欲を高める道筋を作るための大切な一歩です。