ソレイユピアノ教室

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教室で使っているレッスンノート(5)

ノートがなくても、言い訳ができるようになる

子どもは、困難に直面した時、やめるか続けるかの二者択一になるでしょう。だからこそ、練習していない自分をどうやって練習できるようにするか、子ども自身が試行錯誤することが、私は大切だと思います。

そのためには「自分はピアノで何ができるようになりたいのか?」を思い出すことが重要です。そして、それを達成するためには「練習をする」という行動が必要です。

自分が今したいことを優先しても、ピアノが弾けるようにはならないからです。それを子ども自身に認識してもらうことが大切です。

私は、練習していないお子さんに「練習していないね?」と言うだけでもダメだし、責めてもダメだと思います。

目指す状態を言葉にするのです。具体的なイメージを作ります。

  • この曲を弾けるようになりたいの?

  • どれくらい弾けるようになりたいの?

  • この曲が弾けるようになったら、何が変わると思う?

  • 音符がスムーズに読めるようになったら、生活はどのように変わると思う?

そして、その目標を達成するために、今何をすべきかを一緒に考えていくのが私の仕事です。

そして、最後にもうひとつ。

子どもがノートを使わないでも、自ら先生に困ったことを正直に伝えられるようになる。

それが私の大きな目標です。

自分の弱さを認める

大人の生徒さんのレッスンも担当していますが、大人の方はその点でとてもスムーズです。練習できていなくても、みんなが問題を言葉にすることでレッスンが進行します。「練習できなかったのが悪い」ではなく、「練習できなかった自分を打ち明ける」。

それほど深刻な相談事ではなくても、自分の弱点を見せられることで話は進むのです。

それが自分の弱さを見せても、ラクに生きられる秘訣。練習できていないという制約の中で、どのように自己開示できるかが重要だと思います。

学ぶということは、そういうことですよね。

指導者は最初から「できている」ことを求めているわけではないのです。
ゴールに到達するための道筋をどうつけるか、それが大切なのです。