ソレイユピアノ教室

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自分で決めることが成長させる

私がピアノ指導で大切にしている3つの柱についてお話しします。


1.学習環境の整備

2.楽器の確保


ピアノ学習の成果は、家庭での環境に大きく影響されます。適切な楽器と練習環境は、上達への重要な土台となります。


3.主体的な学び
私の経験から、ピアノを長く続けられる生徒さんには共通点があります。それは、自分で目標を設定し、主体的に学習に取り組む姿勢です。


各生徒さんの生活リズムや学習スタイルに合わせて、レッスンノートを活用しながら、効果的な練習方法を一緒に考えていきます。

よくある課題として、「楽しそう」という気持ちで始めたピアノが、途中で挫折してしまうケースがあります。その主な原因は、受動的な学習姿勢にあると考えています。
子どもの成長において、自己決定と主体的な学びは非常に重要です。これは脳科学的にも、自己効力感の観点からも裏付けられています。

 

どんなに良いことでも、人から決めさせられたことは、できないと「失敗」になってしまうのです。しかし自分で決めればちがいます。それはできるかどうかわからないけれど、できなくてもそれは実験のようなものだから、成功・失敗はありません。

 

楽器が家にあっても、レッスンをやめてしまえば自発的な練習につながりにくいのが現実です。特に小学生の段階では、自主的な練習習慣が十分に確立されていないことがほとんどです。

練習を「やらされている」という意識から、「自分がやりたい」という意識への転換が理想ですが、子どもの発達段階によっては様々な課題が生じます。自分の好みの曲ではないことでモチベーションが下がったり、練習の継続が難しい時期があったり、日々の生活の中で練習時間の確保が困難になったりすることがあります。

 

そこで練習が思うようにできないからといって、保護者はピアノレッスンをやめさせてしまうことがあるのですが、レッスンは練習をした成果を発表する場ではありません。生徒にとって大切な意味があります。定期的な練習の機会となるだけでなく、音楽的な刺激を受け、技術向上のための指導を受ける貴重な場です。

継続的にコンスタントな練習ができるお子さんはむしろ珍しく、多くの生徒さんは練習量に波があります。しかし、だからこそレッスンを継続することが重要なのです。

 

練習が思うように進まない時期があっても、レッスンを継続することには大きな意味があります。音楽との関わりを保ち続けられること、将来的な自主性の芽生えのチャンスを残せること、そして自分の興味に合った曲との出会いの可能性を広げることができます。

音楽を続けていれば、必ず自分の心に響く曲に出会える時が来ます。その時のために、練習が停滞する時期があっても、長期的な視点でレッスンを継続することをお勧めしています。

お子さんの困難をレッスンノートと対話でサポート

 

当教室では、ピアノ練習のためにレッスンノートを使って日々の練習をサポートしています。お子さんの年齢が小さいならば、最初のうちは自発的に練習するようになることが多いですが、成長とともに練習が難しくなる時期があります。

これは、お子さんの興味や責任が多様化していくためで、全く自然なプロセスです。この段階で、練習ができない、やる気がないと諦めてしまう保護者が多いのですが、それは長期的な視点を欠いています。

 

お子さんの生活が変化し、勉強が忙しくなっても、ピアノ教室の指導者とのコミュニケーションを通じて、時間管理や練習の工夫を学んでいくことができます。この過程は、音楽スキルだけでなく、生活全般における自己管理能力の向上にもつながります。

 

ピアノ演奏は継続的な練習で磨かれる、生涯成長し続ける技術です。定期的な演奏と新しい挑戦を通じて、一生涯楽しむことができます。


ピアノ学習は、単なる楽しい趣味以上の価値があります。特に、飽きっぽさや持続力の欠如といった課題を持つお子さんにとって、ピアノ練習は重要な成長の機会となります。

 

多くの保護者の方は、お子さんがピアノに興味を失ったり練習をしなくなったりすると、「楽しくないからやめよう」と考えがちです。しかし、ピアノ学習の真の価値は、この「楽しくない」期間を乗り越えることにあります。

指導者との対話を通じて、お子さんは徐々に練習の意義を理解し、自己管理能力を身につけていきます。例えば、短い練習時間から始めて少しずつ延ばしていく方法や、好きな曲を練習に取り入れる工夫など、お子さん一人ひとりに合わせた練習方法を見つけていきます。

この過程で、お子さんは自分の限界に挑戦し、それを乗り越える経験を積み重ねていきます。これは、ピアノ技術の向上だけでなく、学校の勉強や将来の仕事など、人生のあらゆる場面で活かせる貴重なスキルとなります。

また、定期的なレッスンや発表会は、目標設定と達成の良い機会となります。小さな目標を一つずつ達成していくことで、お子さんは自信を付け、「自分が努力したことを結果として」受け取れるようになります。

ピアノ学習を通じて、お子さんは音楽の楽しさだけでなく、努力することの大切さ、困難を乗り越える喜び、そして自己成長の満足感を体験します。これらの経験は、お子さんの人格形成に大きな影響を与え、将来の可能性を広げます。

保護者の皆様には、お子さんのピアノ学習を長期的な視点で見守っていただきたいと思います。実はこの「見守る」ほど高いスキルはないのですが(笑)

一時的な挫折や停滞は、むしろ成長のチャンスです。指導者と協力しながら、お子さんの努力を温かく支援していくことで、音楽を通じた豊かな人間性の育成が実現できるのです。子どもは基本的に「好きなことしか」しません。

でも年を重ねて私が思うのは、「自分で決めたことを」つらいけど、大変だけど「自分で守る」という行動が、自分の達成感を作るのです。

この達成感はなにものにも代えがたい経験です。取り組んだ曲がどんなに大変でも、練習を重ねていけば必ず形になります。