ソレイユピアノ教室

さいたま市のソレイユピアノ教室のホームページです

苦手・失敗は成長の伸びしろ

レッスンでは、レッスンノートを使って、自宅で個々に練習した内容を再確認しています。その際、子どもが何を学び、どこに難しさを感じているのかを共有する時間です。

 

ピアノではレッスンで新たなスキルを習得できるように自宅で練習することは重要です。しかしそれは全てが完璧でなければならないという意味ではありません。

自宅で練習してもまだ弾けない部分があるなら、それは全く問題ありません。全てをすぐに完璧にするというより、どれだけ本人が良くしようと思うかです。

 

指導者の主な関心事は、なぜ生徒ができないのかを理解すること。それが「なぜできないのか」を尋ねる理由です。これは一見、生徒を責めているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

「できない理由」はさまざまです。その理由を突き止めることが大切で、それが学習の鍵となります。それは

  • 何かを理解できずにできなかったのか
  • 理解はしていたもののさぼってしまったのか 

ということです。だからこそ、生徒が本当はどうしたかったのか、どうしたいのかを聴きます。それが、子どもの学習の意欲を高める道筋を作るための大切な一歩です。

自己効力感の上がる言い方をする

森で

学年が上がるたびに、ピアノの練習時間は年々とりにくくなっています。


私の教室では、レッスンノートを使い、日々の練習ができるようになっています。だからこそ、お子さんが少しでも練習がしにくくなってくると、保護者さまとしてはきつくなってきますね。

保護者さまが「練習をしなさい!」というのは、私にとってはとてもありがたいことです。

私の側に立っていてくれるのですから。

 

でも「やりなさい!」と言ったら、やりたくなるでしょうか?

なりませんね。

ピアノの練習で陥りがちなこと2つ。

 

  • 練習をしないことに怒ってしまう
  • 確認や催促だけをしてしまう

怒ってしまったり、指示語だけでは、お子さんの気持ちを感じることができません。

人は「状況」に注目しやすくいのです。

状況に注目して叱ってしまうと、イヤ~なやりとりが、親子のコミュニケーションの一部になってしまいます。

練習しなさい!

・いやだ!

・何もしない

このやりとりに未来はありません。

 

ところで、なぜお子さんは練習をしないのだと思いますか?

NLPに、肯定的意図・・・という考え方があります。

NLPとは、自分のものの見方や考え方を客観的に見て、思考に変化を起こす心理学のこと。

否定的な行動には、必ず肯定的な意図があるのです。

お子さんが嫌がる・・・のは親にとって「否定的な行動」です。

お子さんの否定的な行動の裏には、必ず「肯定的な理由」があります。

子どもは、

「こういう理由だからイヤ」だとは、ハッキリ言いいません。

こちら側から見ればなんだかわからないけど、やりたくないからと言います。

そして親からやみくもに言われると、もっとやりたくなくなります。

親御さんは、お子さんの感じている本当の欲求をさぐってみませんか?

お子さんの様子を見ていればある程度わかりますよね。

・ゆっくりしたい

・ぼーっとしたい

さまざまな出来事を整理する時間が不足しています。

詰め込むだけではダメで、遊びの中でぼんやりさせたり、好きなことを集中する時間を取る。わ~っと発散させる環境も必要です。

ピアノは心のリセットに向いています。


もし親御さんが忙しすぎて、時間がなく、

「ああしなさい」

「こうしなさい」

「これは終わったの?」

というような指示語ばかりを言っているとしたら、コミュニケーションが足りていません。

お子さんの気持ちを汲むやりとりが不足しています。

具体的には親からの愛情表現です。


「あなたを大切に思っているよ」
「あなたの話しが聴きたい」
「あなたには価値がある」

というメッセージです。

 

具体的な愛情行動は、以下のようなことです。

・普段からお話しを今まで以上によく聴くようにする

・お話しを否定しないで聴く

・共感して聴く

・目が合ったらほほえみ返す

・ハグする

・手をつなぐ

・お子さんが甘えてくる時の行動を親御さんからしてあげる

もちろん、その行動を1回やってあげたからといって、練習が即できるようにはなりません。

親御さんの時間があれば、ピアノの練習の時、横に付き添うって肯定してあげるのも1つです。

でもその時間もとれない、疲れ果てている場合、とにかく、できることから愛情行動を続け、お子さんに毎日貯金をしていきましょう。